養之如春

我が家で育てている観葉植物たちの成長記録です。

植木鉢再考

植物を育て始めホヤホヤの頃、植木鉢は単なる入れ物でしかなく、故に百均のプラ鉢で十分と思っていた。

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(当初よく買っていたダイソーのプラ鉢。3つ入110円)

やがて知識が増えるにつれて、その〝単なる入れ物〟がいかに重要であるかを知り、素焼き鉢やスリット鉢を買い漁るようになっていったが、それからおよそ一年が経ち、こと成長度合いだけを見ればそれらの鉢と陶器鉢やプラ鉢との違いも特に感じられず、奥が深いんだか浅いんだかよくわからないなあと感じている(いや深いんだけど)。

もっと何年も経てば違うのかもしれないし、目に見えていないところで実は色々違うのかもしれないし、そもそも同じ個体での比較検証ができないわけだし、細かいことはわからないのだが。引き続き、株分けした個体はなるべく素材の異なる鉢に植え替えて比較検証していきたいとおもっている。

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(株分けしたペペロミア、今年も花が咲いた)

さて、オシャレに飾ることに興味がない俺の場合、植え替え時の鉢選びで考慮するのは基本的にサイズだけなのだが、吟味しなくてはならないケースもあることが最近わかってきた。それが、鉢の素材 × 用土の種類 × 置き場所 × 個体の種類による、乾き方の違いである。

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(鉢も用土もバラバラの我が家)

例えば、素焼き鉢 × プロトリーフの室内用の土単体 × 屋外 × オーガスタ などは危険である。この組み合わせはめちゃくちゃ乾きが早いため、夏場は毎日の水やりが必須となり、とても手間がかかる。室内育成に変えればだいぶ落ち着くのだが、オーガスタはできるだけ外で育てたい。そこで、鉢を陶器にしたり、保水性のある用土を混ぜたりといった必要性が出てくる(もちろん毎日水やりをするのが一番いいのだろうが、仕事が立て込んでいる時期は厳しい)

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(外の日陰組。素焼き鉢の子はやはりすぐ乾く)

オーガスタ以外にも、自分の体感では、ガジュマル、ソフォラ、フィロデンドロン(ブラジル)、ヘデラ(カノン)、ネフロレピス、ダニアなどはよく乾く(ただしヘデラは陶器鉢のハーレキンはそれほど乾かないし、フィロデンドロンは6号スリット鉢のバーキンは乾かない)。あとガジュマルに限らずフィカス属は全体的に水が好きな印象だ。

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(お水好きの代名詞、オーガスタことストレリチアニコライ)

また、我が家では6号以上は軒並みスリット鉢で、スリット鉢もまあよく乾くのだが、ある程度大きい鉢になるとさすがに1日で乾くということもないため、いまの時期でも週2程度の水やりでどうにかなっている(室内のスリット鉢の子は週1以下)。鉢や置き場所でどうにもならないときは、保水性を増すために用土をミックスさせる方法もある。我が家では、バーク堆肥の配合された用土をミックスしたことで保水性が上がったものがある。

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(保水性高めの土。乾きにくいが根腐れ注意)

とかなんとかあれこれ書きつつ、先日ソフォラの植え替えを素焼き鉢にしてしまったりしていて(ソフォラは植え替えから3週間程度で屋外管理になるので、本当は素焼きは避けたかった)、まあ厳密にルールを設けるとそれに縛られて自分がしんどくなるので、なんとなーくな感じでやっていきたいなとは思っている。「規律と模範は、天才と芸術を破壊する」と言ったのは誰だったか…